アニサキスアレルギーとアニサキス食中毒の違い

ねぇ、ショウちゃん。
アニサキスって、あの、魚についてる寄生虫の事だよね。

あぁ、そうだよ。

アニサキスは寄生虫（線虫）の一種なんだよ。
アニサキスの幼虫は、長さ２～３cm、幅は0.5～１mmくらいで、白色の少し太い糸のような感じかな？
意外と大きくて、気を付けてみていれば分かるかな？？
アニサキス幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しているんだ。
スーパーなんかでもそういう注意書きをしているとここもあるね。

アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死亡し、時間が経過すると内臓から筋肉に移動するんだよ。
だから、通常は、新しいうちに、内臓なんかを出して、処理しておけばあまり問題はないんだよ。

スーパーでも、ちゃんと、「きずし」（関東ではしめ鯖）できますとか、書いてくれているね。
新鮮なうちに内臓などを取り出してちゃんと処理してくれているからなんだよ。
そうでないものを生や「きずし」で食べるのは止めてね。

それじゃ、あまり問題ないんじゃないの？

だから、新鮮で、ちゃんと処理されたものを食べていれば、特に問題は無いし。
内臓なども、ちゃんと熱処理していれば問題はないんだよ。

アニサキスは非常に生命力が強く、人間の胃酸では死なないんだな。
アニサキスによる食中毒と言うのは、この幼虫が、生きていて、食べた人の胃の中で暴れて、胃の粘膜に入って行ったりすることによる痛みなんだよね。

胃の壁にアニサキスが突き刺さったことによる直接の痛みではなく、胃壁とアニサキスに対するアレルギー反応だと分かってきたらしいけど。。。
微妙だね。
この時点で物理的に痛いだけの人とアレルギー反応の人に分けた方が良いのかな？

食後、数時間～10数時間で、みぞおちや胃の激しい痛み、吐き気や嘔吐などだね。
ひどい時には食後、10数時間～数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を起こすこともあります。

内視鏡で取り除くのが一般的だね。

ショウちゃん、じゃアニサキスの食中毒とアニサキスアレルギーは違うの？

そこなんだよね。
難しいのは。

アニサキスアレルギーは、アニサキスのタンパク成分に対するアレルギー反応によって、全身に症状を引き起こすんだよね。
だから、この場合は、アニサキス食中毒のように、生きたアニサキスによるものだけでなく、死んだアニサキスでも症状が出るんだよ。
例えば、ちゃんと加熱した魚や内臓を食べてもアニサキスがいた場合はアレルギーが起きてしまうんだよね。

そうなると、ほとんどの魚介類が食べられない、なんてことにもなってしまうんだよね。

しかも、アレルギーなので、2回、3回と重なると、アナフィラキシーショックを起こして、時には死に至ることもあるかもしれないからね。

自己判断せずに、専門家に相談しないとだめだな。

はい、そういうことです。

ちゃんと処理されたものを食べてみて。