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指し値オペと言うのは、
日本銀行があらかじめ決まった利回りで金融機関から国債を無制限に買い入れる公開市場操作(オペレーション)のことです。
2016年9月の金融政策決定会合で、金融政策の新たな手段として導入されたもので、長短金利の操作によって急速な金利上昇を抑え、10年物国債利回りを日銀が目標とする「0%程度」に誘導するために実施されるものです。
日銀は、上下0.25%までの金利変動を許容しています。
そこで、金利が上限を超えて上昇(債券価格は下落)する恐れが生じた際は、指し値オペで国債を買い入れて金利上昇を抑制します。
日銀は4月20日、長期金利の上昇を抑えるため、特定の利回りで国債を無制限に買い入れる指し値オペを実施しました。
金利が上昇するのを防ぐために、日銀が国債を買うことです。
国債と金利は「国債が売られると金利が上がり」、「国債が買われると金利が下がる」という関係にあります。
日銀が国債を買うことで、金利を下げる効果があります。
今、アメリカは、インフレ抑止のために、金利を上げていく方針です。
そのために、株も下降傾向です。
一方、日本は、まだそこまでインフレでもなく、日銀は金融緩和を続けて、ほぼゼロ金利を継続中です。
そうなると、少しでも金利のつくドルを買って、円を売る動きが加速します。
115円くらいから一気に130円目前まで来ました。
大企業=輸出中心の企業にとっては円安はメリットと言われてきました。
輸入する側からすれば、日本の製品が安く仕入れられるからです。
日本の自動車などがよく売れます。
しかし、一般の人には関係ないとも言えます。
逆に、エネルギーをほとんど輸入に頼っている日本では、原油などを買う場合に、高くつきます。
ガソリンの値段が上がれば、物流のコストが高くなり、全てのものが値上がりする傾向にあります。
食料品なども同じです。
いままで、失われた30年と言われるデフレ時代を過ごしてきた日本。
さぁ、どうなるのか?
国債を無制限に買っている日銀、日本の株も買いまくっている日銀、日銀の出口戦略はどうなるのか????
2022年4月21~26日に実施した「連続指し値オペ(公開市場操作)」で国債を2兆767億円買い入れました。