新5千円の新しい顔、津田梅子～お札になった留学生～広瀬すず主演

ねぇねぇ、ショウちゃん。ところで津田梅子ってそもそもどんな人なの？
お札の顔になるくらいだから、偉い人なんだとは思うけど？

そうだね。
梅子は津田塾大学を創立した女性として有名だね。
簡単に年表方式で説明していくね。

1864年生まれ
津田梅子は、幕末の1864年（元治元年）東京の
御徒町で生まれてるね。
おとうさんは、農学者の津田仙と言う人だよ。
１８７１年（明治４年）
父の思いで、６歳の時に、「岩倉使節団」の一員として、渡米してるんだよ。

え、、６歳でアメリカへ行ったの？
それも岩倉使節団として？

そうだね。それだけお父さんの思いがすごかったんだろうね。
このときの女子留学生には、津田梅子以外にも
後に日本初の看護婦学校設立に携わる大川捨松（旧姓、山川）や、ピアノを学び日本の洋楽教育に貢献する瓜生繁子（旧姓、永井）といった、その後歴史に名を残した人物たちもいたんだよ。

わしらの家系ではそもそも無理だな。。。

大川捨松、奇妙な名ですし、名前だけ見ると男性のようですが、女性なんだよ。
元は、山川咲子と言う名前なんだよ。
会津藩家老の娘と言うことです。
時代かな。
でも、きれいな人だったんだよね。

１８８２年（明治１５年）
１７歳で帰国
男子留学生に職は与えられても、梅子には政府や開拓使から仕事が与えられることはなかったんだね。

1885年（明治18年）
「華族女学校」の英語教師に就任
華族女学校は、のちの学習院女子大学だよ。

1889年（明治22年）
２４歳で、再度アメリカに留学、ブリンマー大学に入学
ブリンマー大学在学中、梅子は「日本婦人米国奨学金制度」を設立
学んでいたのは、意外にも生物学なんだよね。
1894年には梅子が執筆した「蛙の卵の発生について」の論文が学術雑誌に掲載されています。
1892年（明治25年）帰国
1900年（明治33年）、「女子英学塾」を創設

色々あるけど、僕はこれかな。

梅子は女子英学塾をひらいたときの挨拶で、「オールラウンドウィメン（all round women）」という言葉を使っています。
これは、英語だけではなく、広い視野を持った女性になって欲しいという梅子の思いだね。

1919年 健康上の理由で塾長を辞任
１９２９年（昭和４年）脳終結のため死去。享年６６歳（満６４歳）
生涯独身だったね。

女子英学塾は1948年に現在の津田塾大学と名を変えて現代にいたっているね。

ねぇ、ショウちゃん。津田梅子って朝ドラでやってなかった？？

うん、そこだよね。
僕も、勘違いしてたね。。。

波瑠ちゃんの『あさが来た』のモデルは明治の財界人、広岡浅子なんだけど、彼女が創設に尽力したのは日本女子大学なんだよね。大同生命の創業者でもあるね。
波瑠ちゃんは、そのご縁で、今も大同生命のCMをやってるね。

堀北真希ちゃんの『梅ちゃん先生』は、ヒロインの名前こそ「梅子」だが、完全にフィクションでモデルはいないそうだよ。